暇がたたりすぎてだいぶ昔のゲームを最初からやり始める非リアでーすww
お金ないから友達と飲みに以降にも行けないんだよな…そのくせCD買っちゃうんだよな。でもゆかちがかわいかったんでまぁよしとしようか。
今日も楽曲レビューと行こうかな。
本日取り上げるのは1曲のみ。
『UNISON SQUARE GARDEN / クローバー』
結構初期の曲ですね。
ユニゾンの曲ってなかなか何について歌っているっていうのを一言にすっきり言い表せる局が少ないと思うんですよ。それこそユニゾンの良さだと思います。ですがこの曲ははっきりと言い表せることができるでしょう。同じアルバムに収録されているほかの曲よりはすっきりと言い表せますね。たぶんこれはラブソングでしょう。
というのもサビに「君がここにいないことで」「あなたがここにいないことで」「好きだよって言ったフローリア」などのフレーズがあり、ほかにも「アルキメデスが恋におちた十一月の約束の日」などのフレーズがあるので、おそらくそうだろうということで多くの人の見解は一致するでしょう。
ひとえにラブソングといいましても、ユニゾンだけあって、簡単に解せることのできる曲ではありません。今もリピートしながら考察しています。
まずこれはどのような人から見た視点なんでしょうか。作詞作曲の田淵さんの思い出とは考え付きにくいですね。たぶん田淵さんはそういうタイプではない。だれの歌なのか?
たぶんその答えはないと思う。一人だけの視点とは考えづらいし、小説風に言うなら三人称的な語りと一人称的な語りの混在がそこにはあります。自由間接文体的な。
冒頭の「十二時 時計塔の下」から始まるこのフレーズはシンデレラを思い起こさせるなぁと自分は思いました。でもそれに続くフレーズは「新しいワンピースで」ときて、(次が問題なんですけど)、「軽やかに、それは軽やかに走り出す」とくるんですよ。
「それ」って何だ?ワンピース?それともワンピースを着た何か?どうとでも理解できるよな…
それがわからないから把握できないんですね。なのでもうちょっと見ていこうとすると、今度は「風船」と「子ども」が出てくる。その子どもは風船を見つける。どうやらその風船には秘密の暗号があるらしい。もしくは誰かがその子供に秘密の暗号を送っている。でもその子は気づかずに、「放した それを放した」。すると風船は「空に吸い込まれた」。
思うにこの冒頭部分は、おそらく世界観の形成が意図されてるのではないかな、と思うわけです。とてもきれいな情景なんですよ。おとぎ話の中のような。十二時は多分夜の十二時か、あるいは昼の十二時か、それはどちらかはわかりませんが、新しいワンピースが軽やかに走り出す(あるいはワンピースを着た何かが)。それが昼であっても夜であっても、時計塔の存在が少しロマンチックな雰囲気を出している。風船と子どもはそろって出てくるととても微笑ましいワード。風船が空に吸い込まれていく。秘密の暗号がある風船が、子どもが手を放してしまったことで空に吸い込まれていく。美しく、切ないシーン。走り出したワンピースと、空に吸い込まれた風船。始まりと終わりすらも連想させるような不思議な空間はここで形成され、以降どんどん流れるように運ばれていく。
「わかんないのはクローバーに込められた願い」
「夢ならば思い通りになるのにな」
クローバーに込められた何らかの願いを知りたいと思う心境。だけどこれは、いったい誰の願いのことなのだろう?それともクローバーそれ自体に込められた願い、簡単に言うと普遍的なある種の花言葉的なものへの追想なのか。とにかく、クローバーに込められた願いはわからないのだ。
そしてサビへと向かう。
君がここにいないことで あなたがここにいないことで
回ってしまう地球なら別にいらないんだけどな
そっと抜け出したパーティーも 大好きだったあの映画も
未来のパズルへ続いてる
「また、会おう」って言ったフローリア
さぁ、この曲の解釈における最大の難問が登場します。
フローリア
人なのでしょうか。まぁ言語話してるし名前っぽいし人だとは思うけど、もしかしたら違うかもしれない。
ちょっと調べてみたらフランス語で「花が咲く」という意味らしく、おそらく…動詞?でも動詞が話すかな?
たぶんここでは固有名詞的にとらえていくほうが正解なんだろうな。
だとしたらこのフローリアは女性かな。男性かな。そのへんはどっちでもいいというか、どっちでもないというか。
もしかしたら聴き手それぞれにゆだねるのかもしれない。聴く人によってフローリアは違う人を思い起こさせるものなのかもしれない。自分の場合は、中学の問いの彼女を思い出しました。手痛くフラれてトラウマですww
さてそんな余談はさておき、サビ全体の考察。
もう「君」はいないのでしょう、おそらく。何らかの理由で目の前にはいない。その人がいなくても回ってしまう世界に困惑している。ここまでは少しわかります。という過去の部分を見ていたらおそらくこの歌はフローリア視点なのではないかと思い始めました。冒頭部分は、フローリアにとっての「君」がいない世界。そういう解釈もできなくもなくないか?…と自問してみますが、それにしてもクローバーの願いをどう解釈していくのかが分かりませんね。思い通りに~の部分は、また会いたいという意味ではないかと思います。のちに出てくる「また、会おう」の部分に対応しているような。サビでのパーティーや映画などの懐古を、フローリアは「未来のパズルへ続いてる」と言っている。つまり思い出は必ずまた「君」と会える未来へつながるという風にとらえているのではないか、そういう風に解釈しました。
この見方はけっこう納得がいくかなと自分では思いますが、それでも説明つかないところが多々あるし、絶対に完璧な解釈とか無理だろうな、とも思います。
ひとまずフローリア視点でという考えで進めていきましょう。
続いて二番へ。
今度もきれいな世界が描かれている。にしても
「キラキラ八の字畑」ってなんでしょうね。庭園かな?八の字下畑なんてないからな。でもこの世界観の中に整然とした普通の畑があるようには思えないし、ここにはそんなに引っ掛かりを覚えなくてもいいのかな…
誰かが落としたハンカチーフ。それには魔法がかかっている。
この辺は運命的な出会いか何かがあるのではないかと予期されているのかなと思います。
この部分も結構難しい。
クローバーの話がまた出てきます。
どうやらこのクローバー、「君」からもらったものなのではないでしょうか。何かの想いが託されていて、その隠された想い、それを知りたいと思っている。それがわかりたいと思っている
"You may know lover"
この一説が曲中に出てくるのですが、これは前述の「夢ならば」に対応する修辞的なリリックです。これすごくすぐれてると思います。「あなたは恋人が誰かもうわかっているかもね」というメッセージ。ただしこれはだれによって送信されたのでしょうか。クローバーに隠された想いなのか。それはわからない。でもおそらくクローバーが「君」から贈られたもので、そしてそのメッセージたる前述の英文、その答えと、それを発信した「君」に隠された想い。
それらすべては
「聞こえないけど」
で締めくくられる。このことからおそらくもうフローリアと「君」が出会うことがないと、フローリアはわかっているのではないでしょうか。
そして二回目のサビに移ります。
「アルキメデスが恋に落ちた11月の約束の日」
いきなり出ましたね、アルキメデス。ちなみにアルキメデスとは有名な学者さん。何研究してたとか何を発見したとかは自分文系なのでもうからっきしわけわからんけどww
この人が恋に落ちたのは、どうやらある11月の「約束の日」らしい。
さて、なんの約束の日か。明らかに公的な記念日を意図していないのはわかる。自分の解釈に基づいて考察していくなら、おそらくはフローリアと「君」が「また、会おう」そう決めた日ではないでしょうか。
そしてこの部分に続くのが
「大人への境界嫌って星空と手を繋いだ」
フローリアにとっての「君」が遠く空の上の人となってしまったとするなら、星空と手を繋ぐことは、再び会いたいと思っていることを、そしてフローリアの中では「君」がいなくなったことを認めたくないという気持ちの表れではないのか。そういった現実を受け入れていくという「大人への境界」。それを嫌うフローリア。
まぁ空の上の人というのは言い過ぎかもしれないけど、おそらくここではフローリアはまだまだ若く、もう今は何らかの事情で会うことができない「君」と、会うことができないという現実を認められていないということが言いたいのじゃないかなと思います。
そしてサビの最後のフレーズ。
「そのからくりで時を止めた まやかしじゃないその世界は」
「未来のパズルへ続いてる」
たぶん、フローリアと「君」がともにいた日々が「その世界」であり、その世界自体が持つ「からくり」によって自らの時間は止まる。時間が止まって永遠となったことでフローリアの中には未だ「君」との世界は存在する。そしてこの世界はきっと「未来のパズルへ続いてる」んだとフローリアは思っている。ふたりの世界自体が未来のパズルのピースとなり、それを完成させることで、再び二人は会える。そう願っている、信じている、あるいは本当にそうなのかと。
そして間奏部分へ移る。楽曲的な構成の話をすると、ここで一回だけ移調します。
「雨のせいで辿り着いてしまった 無機質なお伽噺の結末は」
「今日になれば誰も覚えてないよ ただ」
「ただ一つだけ気になることがあるんだが」
そう、二人の紡ぐはずだった物語は「雨」という悲しみすら象徴しているものにより、「無機質な結末」へとたどり着いてしまった=ふたりはまた会うことはできないという、無機質でつまらない、そして信じ受け入れることができない終わりを迎えてしまった。
そんなことはフローリアにとってだけ重要であり、ほかの誰か、あるいは「君」ですら覚えていないのではないか。
ただ、それでも気になることがある。
それはおそらく、「クローバーに隠された想い」ないしは「クローバーに込められた願い」なのだろう。それだけを知りたいのだ。
そして最後のサビへ。もう一度繰り返されるサビ。
君がここにいないことで あなたがここにいないことで
回ってしまう地球なら別にいらないんだけどな
そっと抜け出したパーティーも 大好きだったあの映画も
未来のパズルへ続いてる
「また、会おう」って言ったフローリア
そう、フローリアにとってはあくまでも「君」のいない世界など意味がない。「君」と過ごしたその世界はきっと未来で、二人が再び会えるという、パズルの完成形へと続いている。
だからこそフローリアは「また、会おう」そう言った。
そして最後にこういうのだ。
「好きだよ」
って言ったフローリア…
そして曲は静かに、きらびやかに、その思いを、切なさを、願いを、冷ますことなく、美しく、熾烈で、醜く、儚く、そしてまっすぐに描いたまま、終わっていく。
なんかめちゃくちゃな解釈しちゃったっぽいなww
あっているかはわからんし
うまく説明できたとも思えないし。次から次へと頭の中で浮かんだ考えをただただキーボードにぶつけてみました。
だから万人の万人における解釈があって構わないと思います。自分はこう解釈しました。
…だとしたら、切ないよな。フローリアの気持ちがわかるわ、少し。
そういう気持ちを人は何て呼ぶのかわからない、そういう人を押さないというのかもしれない、でも、そういう気持ちはすごく大切だと思う。
さて、これ以上ヒートアップするとただの長文。
楽曲的な話にも移りましょうか。
曲の世界観を美しく表現する意味でも優れていると思うのは、この曲ではギターとドラムですね。儀他は流れるようなアルペジオをひたすら続けていく。この美しい音が世界観を美しく流していく。そう思います。そしてドラム。この世界観をぶち壊すことなく、シンバルによって美しさを与え、バスドラによって深みと躍動感を与えていく。転調に関しては(そんなに数をたくさん聞いてきたわけじゃないのでわかりませんが)、あまりユニゾンにはないキーに移ったんじゃないかなと思いますが、このキーじゃないとだめですね。美しさを表現するにはこのキー以外ではありえない。素晴らしい。すごいですね。この楽曲は。
さて、そろそろ寒いし疲れてきたのでこのへんで。
興味がわいたら、この曲聴いてみてください。
ではではノシ
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